Vaingloryが無事2.0にアップデートされましたね

MOBAとかカードゲームとかそういった数字で殴り合う系のゲームは、どうしても戦い方がマンネリになってしまうので、大型アップデートを定期的に挟んで環境を大きく変える必要がある、という意見がゲーム製作者の中では主流なようです。
ですが、こういうゲームは対人戦が主体となっているので、新要素が面白いかどうか、バランスが取れているかどうかを判別するには多量のデータを取るほかにはないので、言い方は悪いですがたくさん人柱を立てて、ある程度はβテストサーバーではなく、メインサーバーで調整をする期間が必要というわけですね。
また、競技シーンが存在するゲームは春~秋にかけてトーナメントを行い、年末までに公式による世界大会を開催し、その年のチャンピオンを決定するという形態を取っていることが多いです。たぶん他のスポーツと大会開催期間をかぶらせたくないのかな?ともかく、このために次のシーズンまでに環境が安定させ、壊れキャラ、戦術による一方的な試合の発生をなるべく防ぐために、冬に大きな変更を加える場合が多いような気がします。余談ですが、それを掻い潜って面白いことをするチームを見るのが楽しいんですよね。Media Pixel eSports(現Team Secret)のソー塩フィンだとか。
こんな感じで、今のVaingloryは核実験場のような有様です。お祭り状態です。
なぜか?上に書いてあるように対人ゲームだからです。環境を変えないと飽きてしまいます。
この期間、皆が皆metaを発見しようと躍起になっていて、ハタから見るとクレイジーだとしか言いようがない行動、buildを編み出しては試合に投入します。パッチノートをまったく読まずに試合に参加し、わけも分からず?を連打する人間もいます。また、新環境への適応で疲労しているためか、プレイヤーの沸点も低くなっていて、全体的に少し先祖返りしたような試合が増加する傾向にあるように思います。
ここでVaingloryプレイヤーのみなさんが受けるAFK、トロール、?連打、Twitterファイト、チャットファイトで味わう痛みは、対戦ゲームが進歩する過程での、ひとつの成長痛のようなものです。
こう色々と屁理屈をつけても、やっぱりクソ試合にはムカつきますよね。筆者もAFKされたときは思わずAmazonで核ミサイルのスイッチをカートに入れてしまっていて、あと1クリックで地球を破壊するところでした。
人間は理屈だけじゃないんですよね。物を壊したいときだってあるんですよ。人と争いたくないときだってあるんですよ。
そこで、対CPUかつ破壊的なゲームジャンル、弾幕系シューティングについて僕は書こうと思います。

・そもそもシューティングゲームとは

諸説ありますが、一番の特徴としては、モノを破壊する、というのをメインに据えているということが挙げられると思います。
ジャンル名からして撃つ、ですからね。
戦いたくなかろうが、永世中立国に住んでようが、プレイするとなればもう敵の本拠地までブッこんでボスを射殺しなければいけません。
オープンワールドがもてはやされ、ゲームが出ては一本道と揶揄される現代からはまったく逆行しているジャンルですね。
あなただけの物語なんてものはないです。開発者の罠を掻い潜ってボスを射殺しましょう。
近所に動物園があるのですが、そこのチンパンジーがプレイした場合、一番喜ぶジャンルなのではないか?と思うことがあります。

・では弾幕系とはなんなのか
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上の画像のように、弾が死ぬほど多いシューティングゲームのジャンルを指す言葉です。これも諸説ありますが、画面に100発以上表示されていたら、ど本格シューティングとか名乗っていようがそれは弾幕系のシューティングゲームです。
一見してこんなの無理だ、って思いますよね?僕も無理です。
……ともかく、特徴としては、
・弾が死ぬほど多い
これを大前提として、
1.自機の当たり判定が死ぬほど小さい
2.弾が遅いことが多い
3.自機が強いことが多い
この3点が挙げられます。
画像の左下にいるちっこい人が自機です。見ればわかりますが、この人の頭やら足に弾が触れたらアウト、というルールだとこの地点で詰みですね。Vainで言うところのサイレンス食らってガントレットの中に閉じ込められた靴積んでない青ジュール(Joe86)みたいなものです。
ですので、当たり判定を死ぬほど小さくする、この画像で言うなら、ちっこい人の中心以外にあたっても全部セーフ、というルールを導入して無理矢理避けるぜ!っていうのがコンセプトです。
この無理矢理避けるぜ!というコンセプトを助けるのが、2番目の特徴、弾が遅いことです。画像の弾が新幹線みたいなスピードで飛んできたらトンボにも避けられませんが、仮にこのまま停止していれば、当たり判定の小ささを加味して、まぁなんとかかんとか避けられる気がしませんか?
こうやって見た感じすごい弾避けを簡単にできて、俺SUGEEEEEってなれるというのが弾幕系シューティングのウリなんですよね。
3番目の特徴は、このなんとかかんとか避ける、という状態をなるべく短くするために設定された救済措置です。
俺SUGEEEEEってなってても、まぁ人間なのでずっと画面を見てられる時間は限られますからね。
例えば一般にボムと呼ばれる予備兵器で画面を一掃したり、いろんなシステムで弾消しを発生させたり自機を超強化したりして、要は弾避けしなければいけない時間を短縮するわけです。
個人的にはこの部分が大変面白いんじゃないか、と思います。
まぁシューティングゲームなんて機械的なゲームの最もたるものなんで、正解パターンを正確になぞるというのが最善手になってしまい、有機的というかプレイヤーの個人差というものを反映できる範囲がどうしても狭くなってしまうわけです。この範囲が極めて広いのがスト2を始めとする対戦格闘ゲームだったりして、まぁそりゃ時代を席巻しますわなと言った感じですよね。
ところが自機を強くして敵を強くしてみると、どこの局面を凌ぐか、と言った部分でプレイ内容に差が生まれやすくなるんですよね。ここに弾幕系流行の一因があるのではないかと考えたりします。
このように、シューティングの楽しみである、撃つ、避けるを極端にクローズアップして、それだけを抽出したシューティング界のポルノ的存在、それが弾幕系シューティングです。

・雑に弾幕系シューティングの歴史の話
上に書いた通り、シューティングゲームは格ゲーにずんずん攻められ、ゲーセンではもはやオワ状態でした。
システム上プレイヤーの上達に伴ってプレイ時間が伸びてしまうんですよね。これだと置けば置くほど新規層が減ってくわけですよ。
ここで彗星のように登場したのが始祖と呼ばれる怒首領蜂なわけです。死ぬほど強い敵に死ぬほど強い自機、弾が多すぎて処理落ちする画面ともうインパクト抜群なんですよね。来年ハタチですよこのゲーム。ともかくこれが成功したのでみんなこぞって弾幕系シューティングを作り始め、そこそこのヒットを飛ばすことに成功しました。これを勝手に第一次弾幕ブームって呼んでいます。
ところが、まぁ弾が多いだけで結局はシューティングゲームなので、早々にマンネリを迎えてしまったわけですよね。具体的に言うと5年でゲーム開発部解散しそうになったところもあるんです。そこで同人界に登場したのが東方projectです。極端にキャラクターをクローズアップし、なおかつ幅広い難易度を用意した初心者にも優しいゲームデザインでこれがまぁ大ヒットしました。更には東方のキャラクターは早々にシューティングという世界を飛び出して、ネットの世界を跳梁跋扈したわけです。これによって、キャラクターから知った、という層を取り込むことに成功しました。これを勝手に第二次弾幕ブームって呼んでたりします。僕はこのときにやられたクチです。このブーム以降、新作は発表されるものの、正直言ってブームと呼べるものは起きませんでした。あれよあれよと言う間にアーケードでの新作は年に1つあればいい状態、というかゲームセンター自体が斜陽でもはや同人作品を始めとしてPCゲームやスマートフォンアプリにちょくちょく新作が発見される程度です。怒首領蜂の会社は他の企業にライセンスを売ってくそげ出したりしてます。他は取締役が逮捕されたり、会社が行方不明になったり、復活宣言はしているものの何も音沙汰がなかったりします。たすけて

・上記の駄文を読んでしまい、なぜかやりたくなった人へ

何からやればいいの?とプレイヤーに訊くと千差万別の答えが帰ってくるのがゲームの面白さだと思います。
というわけでここでは初心者への配慮を度外視して筆者の好きなゲームを幾つか挙げておきます。

・東方妖々夢
媒体:PC
知名度抜群な上の画像のゲームです。エロゲー評価サイトでも何故か高評価。すごい!
東方Projectの中でもシステムがユーザーに優しく、おまけ要素も結構満載です。
特筆すべき点としては、攻守一体の結界システムが面白く音楽が飛び抜けて素晴らしく、咲夜さん(特にAタイプ)が馬鹿みたいに強いです。
都会に住んでいる人は同人ショップなどで1200円ぐらい払えばいいので、入手が容易です。
また、公式サイトから体験版が落とせるので、なんとなくどんな感じか触って確かめることができます。
Windows 10では動かないので、有志制作の怪しい専用パッチを落とす必要があるそうです。
また、操作ラグが酷いほうなので、気になる人はこれまた有志制作の怪しい専用パッチを落とす必要があるそうです。

・怒首領蜂大往生
媒体:アーケード、PS2、Xbox360()、iOS
ある意味知名度が高いというか悪名高いゲームです。
やれ超絶難易度だの未調整だの言われていますが、解散の危機にある開発チームが作ったせいか、作り手がSTGにかける執念のようなものが滲み出ていて、プレイすればするほど味が滲み出る素晴らしいゲームだと思います。さらに、ちゃんと人間向けに調整したブラックレーベルと呼ばれるバージョンもこの世界には存在します。
特徴としてはとにかく弾が速く、パターン性も高めで、自機と敵を一時的に超強化するハイパーシステムによって得られる快感はオンリーワン。頭がおかしくなるまで遊びました。
入手に関しては、ネットでPS2版を買うのが一番かんた……うっわAmazon1万超えてんじゃん。入手無理やねこれは。ゲーセンで稼働してるところを探すか、360版を買うか、iOSアプリを買うかしかねえな。どれも高くつくね。

ストライカーズ1999
媒体:アーケード、iOS
稀代の名作、ストライカーズ1945IIの続編として制作されたゲームです。国外ではSTRIKERS 1945 IIIだったりします。
もともと格闘ゲーム的な要素を取り入れた(前半はランダム面、テンポ重視の短めのステージを8つという構成)シリーズでしたが、今作で新要素として投入されたテクニカルボーナスというのが極めてピーキーで、ボス戦の際に特定のタイミングで現れるコアを密着撃ち込みすればボスが即死するというものです。このシステムと時代に沿ってのことか、弾幕系っぽい攻撃を主体としているレベルデザインのため、一見凄まじく難しいですが、慣れるとズンズン進める、といった原初的なSTGの楽しみが詰まっていると思います。
入手はぶっちゃけ無理で、iOSの無料アプリ(STRIKERS 1945 III)をやる他にないんじゃないかなぁ……悲しいなあ……

他にもiOSだと弾幕月曜日だとか、ソシャゲのゴシックは魔法乙女だとかタダでかなり遊べるSTGがちょくちょく出ています。気が向いたときにDLしてみてはいかがでしょう。


・どう遊べばいいのか

なにぶん変なゲームなので、特殊なセオリーが必要だったりします。
そこでおすすめするのがこのページです。
あと僕が個人的に気をつけていることをいくつか書きます。

1.君は3つまでしか数えられません
これはマジです。嘘だろ俺は数字に関しちゃ地元で一番だったぜと思ったVainプレイヤーは、キャリーをプレイしている際にキャサリンから距離を取りつつ、コシュカのネコネコを反射しつつ、相手のキャリーを落とす難しさを思い出してください。これで3つですからね。
要は人間、マルチタスクに極端に弱いってことです。
ですから、ヤバい攻撃かどうかを判別する際、何種類の弾を同時に処理しなければならないか、を考えるといいです。
逆に言うなら、一種類しか攻撃がない場合、必ず避け方が存在します。
2.敵を倒さなければ勝てません
特に道中において、1.に抵触する局面が多々発生するかと思われます。そこでまずは避け方ではなく、敵の倒し方を考えて難易度を下げることを考えたほうが結局は突破率が上昇します。
人間結局避けないに越したことはないんですよね。変な話ですけど。
3.リソースは命より重い
まぁゲームが上手い人種ならいいんですけど、そこそこな人間が弾幕系に手を出すとなると、死ぬほど練習しなきゃ抜けられない、なんて場面がしょっちゅう出てくるわけです。そこで1.と2.を遵守してもどうしても無理、と言った箇所にリソースを注ぎ込む。これを意識するとぶっちゃけ実力が盛れるので、モリモリ進めるようになるんじゃないかなと思います。

・無理やりシメ

まぁそんなこんなで僕は弾幕系シューティングがとても楽しいと思っていますし、一定量楽しんでいる人間は実在しているわけです。ブームは終わっていますけどね。というわけで、一度手を出してみては?存外、面白いかもしれませんよ。

アツい想いは留まることを知らないので、多分見ない間に伸びると思います。

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by unchibot | 2016-12-16 23:20 | Joe86引退しろ